温暖化すると気温の振れ幅が大きくなるんですよね。ナスライム(仮)です。
この先少し暑くなりそうですので、ついつい寒そうな写真というかギャグ?を貼ってしまうわけですが。それにしても、地球温暖化が言われ、山間部に位置し典型的な中央高地気候であるナスビタウンでも確かに体感的には冬はしのぎやすく、夏はベタつくようになっています。
少し前から、そのあたりを検証しようとデータベースを構築しようとしていました。アメダスデータを格納するんですが、実はアメダスの一覧、観測点ごとに番号を割り振ったものがなく、便宜的な番号を割り振っていたのですがいろいろめんどくさいので、放置していたのでした。
思い立って昨日探したら、気象庁のサイトにそれらがありまして。早速、利用することにしました。データベースにそちらを登録し、ナスビタウンとナスビ王国周辺5箇所の1981年から2021年まで、日々の気温(平均、最高、最低)を放り込んでざっくり確認してみました。
地点は以下の5箇所です。
- 松本(ナスビタウン)
- 浪合(長野県南部、気分で追加…標高940mかつ年間降水2600mm)
- 長野(誰もが知るオリンピックシティ)
- 関山(ナスビ王国最寄、王国より100mちょっと標高高いナス)
- 高田(上越市、夜桜で有名、夏は時々全国ニュースになるくらい暑い)
猛暑日~真冬日まで、どれくらい出るの?
まず、41年間のデータで(一部欠測あり。長野ですら欠測日あり、ただしいずれも合計で10日未満とかのレベルです。15000日近くあります)猛暑日とか熱帯夜とか、どれくらいあるのかを見てみました。これは温暖化とは関係ないですね。地域ごとの気候の傾向を見てみます。
ナスビタウン、以外にも最高気温レベルではあの暑い高田と同レベルなのですが、熱帯夜の日数が圧倒的に違いますね。こういうところから「内陸なので一日の気温差が大きいんだろーな」ということが推測されるわけです。
寒さのほうですが「凍る」は最低気温が-10℃以下になった日数を示します。いくら緯度的に南に位置していても、標高が高い浪合は、この中では群を抜いた寒さだなぁということがイメージできそうです。
いっぽうで、そんなに冷え込まないナスビ王国で真冬日(最高気温が氷点下)が浪合並みに多かったりします。冬場は曇り空が多くて日中の気温が上がらないんだろうな、みたいに推測できるわけですね。
冬の気温の推移は?
傾向はだいたいわかったかと思いますので、それでは冬の気温の推移を見てみましょう。まず「むっちゃ冷えた!」な最低気温-10℃以下の日の出現日数ですが…
これ、長野県内3地点だけでよかったですね。それはともかく、各地とも1984年が突出して高いのですが、これは外れ値と解釈して除外しますとですね。
なんとなくですが、右側にむかってゆるやかに下っている感じですね。つまり、激烈な冷え込みの日は減少傾向にあると考えることができそうです。
というわけで、おつぎは冬日の出現日数です。ナスライムの感覚では「冷えたなぁ」レベルですが、いわゆる太平洋ベルト地帯方面の方には「極寒」な感覚の気温かと思います。じゃがじゃん!
ちょっとむずかしいですね。これを見る範囲では、浪合は維持している感じがします。ナスビ王国(関山)は2015年以降が少ないのですがそこまでは横ばいで、減少という解釈は難しいかな。ただし、他の3地点は減少傾向にあります。いずれも中核市や旧特例市で観測点は市街中心部近くですから、都市化の影響があるのかも知れません。
最初のほうに書きましたが、体感的に、ナスビタウンも冬はしのぎやすくなっています。今年のように「普通に寒い冬」はあるんですけどね。データも、なんとなくそれを裏付ける結果が出ているのかな、なんてことは思います。なお、各地の平均気温について言えば、もっと明確に上昇傾向が見えてたりします(ナスライムの感想)。
夏のデータは太平洋側の諸都市(名古屋とか静岡あたり)と比較すると面白いかも。ナスライムでした。