スズメバチ、刺されるといたいですよぅ。経験者は語る、ナスライム(仮)です。
変わった色の電球が付いた道路情報板だなと思ったら、クソデカ蜂の巣で変な声出たww pic.twitter.com/21QcV3Nfbh
— かこてつ (@Ktetsu_117) 2022年7月18日
プレビューが見えないかもなので説明しますと。道路情報表示板というものがあります。幹線道路とか、長めのトンネルの手前とか、高速道路の入口近くとかに立っているものなのですが。これの上部中央に面白い灯火があるな?とおもったら巨大な蜂の巣だった、というものです。
蜂の巣?
思っていたのと違う、と思う人も多そうですが、スズメバチはこういう球状の巣を作る種類も多くいます。もちろん、巣を分解するとこういった、ハニカム上の巣板が出てくるんですけどね。
スズメバチの巣、なかなかに美しい紋様を作ったりします。
秋が深まると空き家になります。巣が再利用されることはありませんので、それを取ってきて加工して、置物として飾ることもあるんですね。ナスビ王国の王宮にも、なかなかに見事なもの(ナスライムの感想)があります。
軒下にでっかい巣を作られたこともありまして。田舎なので放置しておきましたが、住宅地だとそうも言っていられませんので、駆除…となります。
種類別・スズメバチの営巣空間
ご存知の方はご存知だと思うのですが、在来スズメバチの中でこのような開放空間に営巣するのはキイロスズメバチとコガタスズメバチです。時に、チャイロスズメバチが開放空間に営巣することもあるようですが…
コガタスズメバチは主に樹木に巣を作ります。軒下に巣を作るケースもありますし、ナスビ王国ではそれを見たこともあります(初期巣のうちに駆除)が、今回のはたぶんキイロスズメバチではないかと思います。
まさかのツマアカスズメバチ?
なお、ひとつ危惧していることがあります。これが撮影されたのが西日本、特に九州方面ですと、ツマアカスズメバチという外来種の可能性があるということです。
このページが情報新しいっぽいです。ツマアカスズメバチは既に対馬(長崎県)に入り込んでおり、定着が確認されています。山口含む九州各県でも見つかったという報告があるようですので、気になるところですね。
ツマアカスズメバチはミツバチを捕食しますし、韓国では在来種(ケブカスズメバチ≒キイロスズメバチ)との置き換わりが起きているとのことで、そこも心配ではあります。九州等には広間わないことを祈ります。
滅びろ…的なことを簡単には言えない
さすがにいろいろ大変ないきものですので。スズメバチなんてこの世に存在しなければいいのに、と思う人もいらっしゃるかも知れません。事実、ナスライムもそうでした。
が、そうも言っていられないのです。スズメバチは各種の昆虫等を捕食するなど、生態系では上位に位置しています。人間含め、天敵は数えるほどしかいません。
もしスズメバチが滅亡したら。それまで捕食されていた生物が大繁殖します。どのような影響を及ぼすか…想像は難しいのですが、かつての四害駆除運動、その一部の「スズメは米を横取りする悪い鳥だから滅ぼそう!」の結果を考えれば、ある程度どんなことが起きるのかは見えてきそうですね。
というわけで、キイロスズメバチと置き換わる可能性が高いツマアカスズメバチの侵入は、できる限り防ぐ必要があるということになろうかと思います。
実は蜂ネタ、結構あります。畏友がかつて書いた「正しい蜂の刺され方」というネタも、こちらでご紹介できれば、と思ってます。ナスライムでした。