スライムびより(ナスビもね!)

IT(笑)やら日々の生活の小ネタ。時に風物を取り上げることも。

【人柱企画】アリエクで買ったマイクロSDカード検証?その2

というわけで。第2弾のブツは台湾経由で届きました。Aliexpressでは、中国本土からの発送でも、台湾が中継地になることも結構あるんだそうです。実際、最初のAliexpressは台湾経由だったなぁと、そんなことを思っていました。

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今は懐かしい中華航空B747-400

実は今回唯一の容量128GBなんですね。価格は1017円で、送料入れると1243円です。スペック上はクラス10、U3だからまあそこそこいけるのでわ?なんてことを期待していました。商品画像には、Extreme Proというブランドっぽいものが記載されていましたし。

開封の儀。

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あけてみた。ん、なんか足りない気が…

ん、パッケージにブランド名がない…裏面には製造元とか会社名も書いてないんですよね。これ、ノーブランドってやつでは?と思って注文明細をみたら「オリジナル」とかって書いてあるよ。

にもかかわらず、メモリカードにはシンプソンズのイラスト。これ、なんかヤバくね?というかあからさまにアブない予感がします。

性能測定。

気を取り直して?CrystalDiskMarkを起動して、読み込ませます。連続読み込みは、ギリギリでクラス10相当の性能を確保していました。でも、これまでのカードに比較するとちょっと低いですね。で、連続書き込みを見ると。

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ん?なんか低くね?

10切ってるじゃん…

むむむ。あやしい。シーケンシャルライトで、Class10の基準を満たしていない感じがしますよね。そしてランダム読み込みははまあこんなもの?という感じですが、

ランダム書き込みの0って何よ?

となりました。まさかテストしてない?

カーソル乗せたところ、どうやら0.00いくつみたいな、かなりひくーい結果だったっぽいんですね。

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こ、これは… Steve BuissinneによるPixabayからの画像

あやしいにおいがぷんぷんするぜえ。って荒ぶるスギちゃんが出てきそう。それを鎮めるのは同じ愛知県(旧)尾西市出身の、水野裕子さんにお願いしたいところです(いやだからそれは個人的趣味)

で、とにかく、容量は。

容量偽装ないかチェックするよ!(なぜかぞんさい形)

まずは自分で作ったテストファイルを書き込んでみます。9GBほど書き込んで、とりあえず「8GBの壁」は越えたらしいです。容量偽装の可能性は低くなったかも、と少し気を取り直します。

というわけで、ここでやはりH2Testwを使います。64GBだけテストするよー。ということで、16GBを過ぎ、32GBを過ぎて。エクスプローラ上とかでは、正常に書き込めているように見えます。

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これはぬかよろこびでした…

カキコが完了したら、検証に入るわけですが…

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エラーが出るとメッセージエリアの背景色がかわります。

なんじゃこら!エラー出てるよ!

いや、テストで正当に書き込めたのが20.2GBだけなんですよね。9GBのデータをあらかじめ手動で書き込んであったので、ざっくり29.2GB(後述しますが29.3GBが正解っぽい)は正常に書き込めたものの、それ以降のデータは全部「壊れてまっせー」と言われてしまいました。

ならば、というわけで。再フォーマットして、テストを行います。これはおそらく、古い(Class4とか6とかの時代)時代の32GBのカードを細工して128GBに見せかけてるんだろうなとは思ったので、時間の無駄かな?とも思えたんですけどね。

ここまで来たらやっちゃえ!そんなことを思ったんですね。結果はというと。予想通り、29.3GBは正常に書き込めたのですが、それ以降のデータは失われていました。

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だめでした

まあ、フォーマットし直そうがだめなもんはだめ、という話ですね。

結論:オリジナル品、ノーブランド品の購入は慎重に(非推奨)

前に書いてますが、これは古いSDHCカードのどこかをいじって、容量偽装した感じがします。もしかしたら、32GB以下の容量のカードであれば、正当な容量が使えるのかも知れませんが、同じものを流用しているとしたら、性能はClass10に満たないっぽいので、まあ、正しいにしても、使う場所は限定されそうです。

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ヨウシュヤマゴボウ。食えそうですが有名な毒草です。触っちゃダメ!
Jan HaererによるPixabayからの画像

8GBとかではなく、あえて32GBのカードを使って128GBに偽装したとしたなら。ちょっとしたIOチェックでは発見することができない可能性が高いでしょう。実際わたしもこのチェックに3時間くらいかかりました、作業したのはPCですけどね。

なお、今回得た教訓で「でっかいファイルをいっぱいコピっただけでは、容量偽装は見破れない」というのがあります。既知の方も多いかとは思うのですが…ダミーデータファイルを手で作ってコピーという方法は、容量チェックには使えないってことですね。

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ひとやすみしますか

残念ながら今回のカードは、使い物にならないという結論です。実は、Lemiweiブランド(これは信頼できそうという話は聞いてる)で同じシンプソンズデザインのカードをオーダーしています。そちらはどうなるか。到着までそんなに時間はかからないようですので、楽しみにしたいと思います。