昨日はめずらしく真冬日。今日も最高気温は1℃未満かな、な信州・ナスビシティからこんにちは。ナスライム(仮)です。
こういう、一線級の寒気が進出してきて主に日本海側で大量の降雪を見ているとき、ここ信州の中部では晴れてからっとしたお天気になることが多く、雪が降ることはまずありません。今日は残念ながら曇っているので、ちょっといろいろ寒い感じがしていますけれども。
冬は渇いた大地?となる信州中部で雪が降るのは、多くの場合は南岸低気圧によるものです。そう「東京で雪が降って」というときのアレですね。
この場合の雪は湿って重たいことが多くなります。ここ、信州中部では「かみゆき」と呼びます。おそらくですが「上雪」という漢字をあてるのでしょう。
上があれば下がある。なので「しもゆき」という言葉があるのかというと。実は、ナスライムはナスビシティに引っ越してきて四半世紀はとうに越えているのですが、この地域で生まれ育った方の口から、その言葉を聞いたことがありません。信州全域に範囲を広げても「知らない」のオンパレードです。
調べていくと、信州内でも北陸型気候影響が強いエリア、ざっくり言うと白馬村・長野市・中野市や下高井郡以北で厳寒期に降る雪のことを示すという話もありますが、日常生活の中で使われているという形跡を発見することはできませんでした。
これがナスビ王国(新潟県上越地方山沿い)だと「しもゆき」のニュアンスが変わります。シンプルに説明すると、山間部ではなく平野部の高田(上越市)あたりでドカン!と降雪を見る、いわゆる「里雪」のことを言うっぽいんですよね。
あ「ぽい」というのは、サンプルが少ないからなんですけれども。そのあたりはまた確認しようかとは思います。
かみゆきについては、概ねこんな感じなのでしょう。
- 南岸低気圧に起因する降雪
- 比較的量が多くて重い
- もとは初冬あるいは晩冬に見ることが多かった
- たぶん「上雪」という漢字をあてる
この「かみゆき」ですが、厳寒期でも結構この言葉を耳にする機会が増えています。南岸低気圧って初春の風物なんですが、思い出せる範囲でも、厳寒期に結構来てますからね。そして「上雪」という漢字をあてた場合ですが、何に対して上なのでしょうか。俗説としてですが
- 都(京都)に近いほうから来る雪だから
- 川の上流(ここだと信濃川水系)から来る雪だから
という2つが考えられますが、しっくり来る=イメージしやすいのは後者でしょうか。後者の場合、上流が逆転する天竜川あるいは木曽川水系(富士川水系もある)でどういった表現をするのか、というのもキーではありますが。
まあ、どちらでもいいのかな、という気はします。寒いときにはあたたかくするのが一番ですよね。ナスライム(仮)でした。