アントシアニンたっぷりなナスのなかま!ナスライム(仮)です。
八頭と書いてヤツガシラと読む、そのまんまなんですが。なんのこっちゃと思う人も少なくないと思いますので簡単に説明を。画像の通りでこれ、サトイモの一種です。一般的なサトイモに比較すると茎はスマートで葉っぱも小さくかわいらしいものです。カエルさんが傘にするにはちょうどいいかも…いや、大きすぎますね。
こちら、お芋ももちろん美味しいのですが。芋茎(ずいき)と呼ばれる葉柄(茎)も美味しいんですよね。干したものを煮物とかに使うことが多いのですが、ナスライムは甘酢漬け(酢の物)が好きです。
新潟とか富山地方の郷土料理らしいのですが。ちょっと作り方をご紹介します。
ざっくりとした作り方
材料はヤツガシラの芋茎(適量)、砂糖、食酢です。うーんシンプル。
- 芋茎は細いところを使うといいでしょう。太いところは干すのを推奨します。
- あらかじめ、甘酢を作っておくとスムーズです。
※分量等、詳細な作り方はググっていただければと思います(こら)
- ヤツガシラの芋茎の皮をむきます。
- 細めのところを、5cm程度に切りそろえます。
- アクがあるので、煮てアク出しします。時間は食感が残る程度に!
- ザルにあけて水気を切ったら、甘酢に入れてなじませます。
- 冷ましたら完成です。冷やすとおいしいですよ。
これはナスライムんちのいい加減なレシピでして、作り方は家庭によって違います。手が黒くなる皮むきが大変(薄めた酢で手を洗いながら行うといい感じ)ですが、おいしいですので一度おためしくださいね。
なお、冷蔵で数日(もっと?)保存が効きますし、紫色になった甘酢の液とともに冷凍するとそれなりに長く楽しむことができます。
ヤツガシラの謎
というわけで、このヤツガシラというサトイモ、ナスビタウン周辺では見かけません。何年か前に近所の畑に植わってるのを見て「できるのか…」と思ったんですが、それも商用栽培してる雰囲気ではありませんでした。
実は、このヤツガシラ、長野県では気温が足りなくてできないらしいんです。ここ何年かで夏がけっこう暑くなってます(ナスライムの感想)から、できるような気もするんですけどね。そもそも、サトイモ自体が熱帯のものであって、タロイモの仲間では一番寒いところでできる品種なんだとか。
このあたりの真偽は、いずれ農家さんに確認したいと思います。なお、ぶっとい茎に関しては、こんな感じで干しちゃいましょう。
ヤツガシラはお芋も美味ですよう。大切なので繰り返しちゃった、ナスライムでした。