予報では可能性が示されてはいたんですけどね。おナスです。
今朝、ナスビタウンにある旧測候所ではサイテー気温が-1.9℃となりまして。今シーズン初の冬日となりました。おナス的には冬日の初観測から冬という感覚なんですが、このはじめての冬日がだんだん遅くなってるんじゃ?という気がしましたので。
さっそく「自称・気象DB」で確認してみました。1981年から2022年までの、冬日の初観測日のデータを取ってみたんですね。生データを並べても「なんのこっちゃ」になるかと思いますので、今年含めた43年で、冬日初観測の旬を集計しました。
これを見ると、かなりの部分が11月に入ってからで占められているなと感じます。で、10月に早くも冬日を記録!という年が43年間で10年もありますが、ここのところの実感として「10月にそんなに寒くなっていない」ということがあります。
それゆえ、10月に冬日が出た年がどれくらいあったのかを、10年ごとに区切って確認してみましたらあら不思議。
1981年からの10年間については、かなり多かったのですがそれ以降は目に見えて減少しておりまして、最後の観測は2002年の10月30日となっています。つまり、20年以上、ナスビタウンこと長野県松本市では、10月に冬日を観測していないということになります。
ただ、これをもって判断するのは少し気が早いと思いまして。データをとっていない80年以前についても確認してみました。1951年以降ですが概ね10年に4回ほど、10月に冬日が観測されているようで、80年代の6回はちょっと多いなという感じですが、基本的には「普通にあった」ということだと思います。
というわけで、冬日の観測を冬の印としてとらえた場合、春はいつ来るのか?が気なるところではあります。春、冬日の最終観測日を見てみますとですね。
1981年以降は、さすがに5月の冬日は観測されていませんが。一番遅い冬日の観測は4月30日でした。なんかギャグみたいですが、1990年と1999年に観測されています。反対に一番はやく冬日が終わったのは3月20日で、これは1983年の記録です。
実はこちらのほうは特に法則性が見いだせておらず、2011年以降でも4月下旬に冬日を観測した年は2013年と2020年があり、突発的に冬が戻って来るという感じなのかなと思いますが。
冬の終わりは、むしろ気温の高まりで見たほうがいいのかも。などということを思いました。最高気温20℃突破あたりですかね。これは春一番等で突破する可能性はもちろんあるんですが。あ、信州では春一番の発表がないんです。
まあ、2月に最高気温が20℃突破したのって、ナスビタウンでは過去2回しかありません。その翌日くらいからは気温が急転直下するのがお約束ですので、それでは春が来たとは言えません。
指標としては難しいんですが、感覚としては平均気温が10℃超えるあたりから春?というのはあるかも知れません。例年ですと4月10日くらいですね。実際には春分過ぎると日差しがかなり強くなっていますので、春を感じることも多いんですが。
春のはじめって。うーん難しい、おナスでした。夏秋冬は春を待つ季節!