心地よい風が吹き抜けていく中でお仕事してますよ。おナスです。
ようやっと季節が少し進みそうなんですが。これまでの分急速に進むのかと言うと、どうもそうとも言い切れないみたいなのですよね。なぜかといいますと、はい、長期予報が発表されました。じゃん!
いわゆるひとつの「寒候期予報」というものですが。画像を見る限り、北陸と関東甲信地方(いやまあ関東甲信越でもいいんですが、気象的には寒冬更新じゃない関東甲信)の西側では冬の間の気温は「高め」の確率が60%、なんですよね。
3ヶ月予報のほうはもう少しマイルドでして。前出の北陸ー関東甲信越ラインより西側は高いほうの確率50%です。10月は高め予想ですが、11月と12月は「高い」と「平年並み」の予想が40%で拮抗しているんですよね。
つまり、この先11月にかけて、気温が平年並みまで下がる可能性はそれなりにあるわけです。その予想があたると、急速に気温が低下するわけですから、体調管理に難しさが出てくるかも知れませんね。
長期予報は素敵?な嘘つき?
ただ、長期予報の精度は、お世辞にも高いとは言えません。いや、どんぴしゃりで当たることもあるんですけどね。実際、去年の冬がこんな感じだったのです。
2022年11月下旬に発表された3ヶ月予報によりますと、12月から2月の北陸地方における気温傾向の予想はこんな感じだったんですね。
つまり、北陸地方はちょっと低くなるかよくて平年並み、という予想だったんですね。というわけで、2022年12月から2023年2月の平均気温の平年差をナスビ王国(新潟県妙高市、北陸地方)とナスビタウン(長野県松本市、関東甲信地方)についてまとめましたので、見てみましょう。
じゃん。こうしてみると、12月はやや寒めだったと思われるのですが。1月と2月は平年並みというか、平年より高めに出てる感じですね。特に松本市では1月の最高気温が平年比1.2℃高かったりとあります。
時々むっちゃ冷えたという感覚はあったものの、全体的に穏やか目の冬だったという印象が残った前の冬、データからもそういった印象を受けるだろうな、と感じました。当たりとは言えないけど、まるっきり外れたわけでもないようですね。
「ハズレ」の印象は強かった
とはいえ、なんというか「ハズレ」というイメージがすごく強かったのも実感なんですよね。なんでかな?と思って過去記事を漁ったら。見つかりました。
1ヶ月予報ではこんなん出てるんですね。
んで、この時期の観測記録を調べるとですね。1月25日の平均気温がナスビタウンで-7.2℃、ナスビ王国で-6.5℃というまさに氷室のような日だったわけです。前後もかなり冷えていたのですが。
このような強い冷え込みがあったにもかかわらず、1月は中旬にかなり温かい日が連続してあったため、印象も気温も相殺されてトータルすると気温は平年並み(少しだけ高め)に落ち着いてるんですよね。
そしてこの期間の予報としては全体的に「低め」が強かったのですが。予報期間の後半にはナスビタウンでも真冬日があったかと思うと、最高気温が10℃突破する日もそこそこ多く。トータルすると「そんなに寒くはなかった」という感覚になるわけですね。
長期予報はあくまで「目安」かなーと
というわけで。残念ながら、長期予報の精度は決して高いわけではないんですよね。もちろん、結構当たったな、という感想になることも実は多かったりもするんですけれども。
過去の長期予報の記録って、簡単に収集できる範囲には見当たりませんので。そのあたりの検証は残念ながら難しかったりもします。ただ、何度か繰り返していますとおり、こんどの冬が一定程度の暖冬であれば、おナス的には非常にありがたいというのはあるんですよね。
ただしそれは、地球温暖化というトピックが一段進んだということを意味するものになる可能性もあるのです。今年の夏は1985年の夏をよりきつくした(気温をプラスした)感じの夏かなと考えていますが、データを振り返ってるとこれまでとは異世界な感じがしており「もしかして、底が抜けた?」ともなってるんですよね。
早期天候情報(気温)は出っ放しですし、2週間気温予報も「かなり高い」が続いています。ともあれ、秋と冬がやってくることは確実ではあります。実際、北海道ではもう秋の気温ですからね。
推移を見守りたいと思います。おナスでした。長文でごめんなさい。