スライムびより(ナスビもね!)

IT(笑)やら日々の生活の小ネタ。時に風物を取り上げることも。

昼と夜の長さが「同じ」になる日って?

うーん、なんとなく知ってたんですけどね。おナスです。

マレー半島から直送、AIK CHEONGだよおっかさん!

明日18日はお彼岸の入りですね。21日にはお彼岸の中日、つまり春分の日となります。この春分の日って「昼と夜の長さが同じ」になる日というのは、よく知られた話だと思います。

昼夜の長さが同じになる日を調べるよ

では、ナスビタウンがある長野県松本市の市役所における、日の出と日の入りの時刻を確認してみましょう。例によって、国立天文台の『暦計算室』から『こよみの計算』を開きます。

こっ、これは…

クラシカルなページデザインで、使いやすくて軽量なのでおナス、気に入ってるんですが。あれ、あれれ?春分の日、3月21日には日の出から日の入りまで12時間9分もあるじゃありませんか。12時間じゃないんです。

んでもって、今日3月17日が12時間なんですよね。ええっ?というわけで、他の地点でも計算してみましょう。北緯51度と、ナスビタウンより緯度がかなり高いロンドンではこんな感じです。

今年のロンドン、分単位で一致する日はないみたい。

3月18日がちょうど、みたいですね。蛇足ですが、緯度が高いこともあって、この時期は日による日の出と日の入りの時刻変化がかなり大きい印象を受けます。

緯度の低い方も見てみましょう。これは国内にありまして、石垣島が北緯24度台ですから北回帰線にかなり近いところに位置してます。じゃがじゃん!

こちらも一致はないみたい。

これまでの表になかった3月15日が登場してますね。こちらは3月15日から16日にかけてが「日の出と日の入りの時刻差が12時間に近い」日となっているようです。

ん?と思われるかも知れませんが。これ、過去記事に答え書いてあります。

slime-yu.hatenablog.com

日の出・日の入りとも定義は、太陽の上辺が水平線にかかったところです。

という記述がありますが、要するに

  • 日の出はこの先太陽が少しだけでも顔を出す、というタイミング
  • 日の入りはこの先太陽が完全に隠れる、というタイミング

なのですね。太陽の中心線と地平線が一致するタイミングとすれば、日の出と日の入りの時刻差が12時間に一番近づく(昼と夜の長さが一緒)のは春分秋分になる、のは間違いないと思いますが、そこからズレてるわけですよね。

「昼」の考え方により昼はさらに伸びる?

ところでですね。日の出前と日の入りのあとに「もう/まだ明るい時間帯」があるのはご存知かと思います。光は屈折しますので、太陽が地平線の下にあっても、薄明るい時間帯が存在します。

夜明けのナスビ(地平線出てますので厳密には薄明ではありません)

これを「薄明」と言います。まんまですね。「はくめい」と読みます。3種類ありましてざっくり説明するとこんなイメージです。

  1. 常用薄明:戸外の活動が可能
  2. 航海薄明:明るい星が見えだす
  3. 天文薄明:かすかな明るさだけが残る

常用薄明に関していいますと、季節により長さが違うんですよね。北緯35度界隈での継続時間はこんな感じです。

冬至付近:約28分

東の窓、夜明けのナスビたち

 

薄明の時間、夏は長いよなーとか、秋はほんとあっという間に暗くなるよなーみたいな生活実感ってあると思うんですけどね。どうも本当だったようです。ただ、時間で言うと4分ほどの差というのはちょっと小さいかな、と感じますが。

それ以上に、日没時刻の早まりが早いから、というあたりとの複合技(?)が感覚に及ぼす結果なのかも知れませんね。

夜明けのナスマリン。

というわけで。太陽が地平線より上にある時間帯に加えて、50分ほどは屋外での活動が可能という感じになるんですね。そういった時間帯を含めれば、「昼」は思いの外長いと考えていいのかも知れませんね。いいのかな?

ちょっとだけ悩むことにします。

というわけで、今日の一曲はこちら。夜明けのナスビならぬ「夜明けの仲間たち」です。古の早朝ラジオ番組[「いすゞ 歌うヘッドライト」のエンディングテーマですね。

www.youtube.com

これ、いわゆる歌謡曲でしょうか。シティポップやら洋楽以外の曲を紹介するのは珍しいかもなおナスでした。