スライムびより(ナスビもね!)

IT(笑)やら日々の生活の小ネタ。時に風物を取り上げることも。

【七十二候】秋分次候:蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

日の出がだいぶゆっくりになりましたね。ナスライム(仮)です。

ちょっとさびしい感じの夜明け。

秋分が過ぎ、日の出時刻から日没時刻の間がついに12時間を割り込みました。日差しの強さは3月の中旬レベルにまで弱くなっていますが、今年のナスビタウンはまだ夏日が続くようです。

というわけで七十二候、秋分も次候となりました。これは日本と中国で共通のようで「蟄虫坏戸」となります。読み方は「むしかくれてとをふさぐ」ですね。

隠れるタイプの虫ではありませんが…

まさに、読んだ通りの解釈です。冬ごもりのために虫が隠れるという話ですね。これ、面白いのは5ヶ月ちょっとあとの啓蟄初候「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)と対をなしているということです。

なお、中国では立春の次候にあたります。ここで1か月近くのズレが生じているのは興味深いところではありますが、今は冬ごもりの話、ですね。いやまあ、秋深まれば春もそう遠くはないんですが…

「虫」という漢字の由来

というわけで、わたしたちが普段「虫」という文字から想起するのは、多くの場合で昆虫かと思います。ですので、虫といえば昆虫とその周辺、たとえば写真の出たクモさんも虫、という区分に入れるかと思いますが。

 

へび、漢字では蛇  Image from frame-illust.com

 

実はこの字、もともとはへびを示した字なんだそうです。あ、そういえばヘビって漢字で書くと虫へんですよね。爬虫類ともいいますし、トカゲも漢字で書けば蜥蜴です。あらら、虫へん大活躍ですね!

と、とかげ?  Image from frame-illust.com

どうも、漢字ですと、獣(人も含む)と鳥、魚以外の生き物すべてを「虫」と扱うっぽいですね。例えば貝類ですが、はまぐり=蛤、あさり=浅蜊、たにし=田螺、さざえ=栄螺と、いずれも虫へんが使われていますね。

ぼ、ボク「むし」じゃないと思うよ(マリンスライムの主張)

というわけで。恒温でない動物たちが、日照時間あるいは気温の変化で、冬ごもりへの支度をはじめる時期と考えれば、間違いはないと思われます。光の冬(立冬)、気温の冬(12月とか1月とか)は確実に近づいていますからね。

秋が深まりゆくナスビタウン、しばらくは気温がやや高めに推移するようで、夏日の予想が続きます。ただ、最低気温が20℃に迫る日はもうなさそうです。みなさまも、気温の変化には十分ご注意くださいね。

ナスライムでした。秋の夜長も楽しみましょう。