なんかこのネタ久しぶりですね。おナスです。
七十二候ネタ、実は冬場も書きたかったのですがいろいろありまして。まあ、ぼちぼち再開していく感じですけれども。
春分が過ぎて五日、次候は「桜始開」と書いて「さくらはじめてひらく」と読みます。なんというか読んだままですよね。桜の花が開き始める頃、くらいの意味です。
日本は南北に細長いので
とはいえ、ご存知の通り日本は南北方向にも東西方向にも長いですから。桜の開花時期もまちまちです。おナスが馴染み深い地域って、ナスビタウンにしてもナスビ王国にしても全国的には「寒冷地」ですから、この時期に桜は開きません。
七十二候はおそらく太平洋ベルト地帯というか、これが言われた頃の文化の中心であった近畿地方主要部での感覚なのかな、なんてことを思ったりしています。
www.youtube.com 数ある桜ソングの中でもこれは秀逸!(おナスの感想)
実際に気象庁に記録として残っている「生物季節観測」の「さくらの開花」データを見ますとですね。1953年以降の東京とか大阪あたりの桜開花日って、たしかに前後はあるんですがこの時期にかかる年、それなりに多かったりします。
1960年代前半とか1980年代中ば頃は4月開花という年が目立ちますので、ああ、この頃は冬場寒かったのかもとか、2010年以降の東京はフライングの年が結構あるなとか、もちろんばらつきはあるんですけれども。感覚的には「そんな感じ」になると見てよさそうですね。
中国では「雷乃発声」
日本では桜の花は特別ですので、中国は違うんだろうなと思って確認しましたら。日本では春分末候になっている「雷乃発声」だったんですね。「かみなりすなわちこえをはっす」と読みまして、雷が鳴り出しますよ~くらいの意味です。
米津玄師さんの作品ではありませんですだ。
春の雷は一般に、寒冷前線の通過により発生します。日本海側の冬の雷みたいなものですので、結構荒れることもありそうですが。それがすぎれば、また春が一歩歩みを進めるんですよね。
さて、おナスはあと何回、新しい春を迎える喜びを感じることができるでしょうか。願わくば、たくさんの新しい春を楽しむことができますよう。
引き続き、よい日曜日をお過ごしくださいね。