次候を飛ばしちゃいましたね。ナスライム(仮)です。
いよいよ晩秋、そしてまもなく栗東じゃない、立冬。霜降の末候は「楓蔦黄」と書き「もみじつたきばむ」と読みます。楓はカエデ、蔦はツタですね。実はナスライム庵にはどちらもいます。ツタは…これが厄介なんですけどね。
きれいに色づきます
そういえば唱歌「もみじ」の歌詞にも「カエデやツタ」が登場しますね。いずれも、きれいに色づきますね。カエデは、ナスビ王国の王宮庭園(こら)にあるのがきれいだったりします。
まあこんな感じですね。残念ながら、ナスビ庵のカエデはここまで色づきませんで、えーっと、このブログの最初の頃の記事で使ったネタなんですが、こんな感じです。
ツタは写真がないのですが、これもきれいに色づくんですよね。今年は写真、撮っておきたいと思っておりナス。
あれ「黄ばむ」では?
でもでも、ちょっとまってください。これ「黄ばむ」ですよね?このあたりはナスライム、あまりくわしくはないのですが。ちょっと調べてみました。
紅葉、あるいは黄葉は、葉っぱの葉緑素が分解されることによって見られることになります。赤くなるのはアントシアニンという、ナスビの紫色と同じ仲間の色素が関係しているんだそうです。
夏の間は緑の色素が目立つので緑色をしているのですが、秋が深まってくるとその色素が分解されます。結果、アントシアニンが作られる植物は赤く、カロテノイドが残る植物は黄色くなる、というのが雑な説明です。前者が紅葉、後者は黄葉なんですね。
で、ここでいう楓はトウカエデで、イタヤカエデ等一般的な「もみじ」とは別の種類っという話があります。このトウカエデ、まず黄色くなって、その後オレンジになっていくんだそうですね。
カロテノイドの色が出たところで、アントシアニンが合成されていって色が変わっていく。うん、なんか、すごい・・・
中国では「蟄虫咸俯」
なお、中国では蟄虫咸俯と書いて「ちつちゅうみなふす」と読む七十二候になります。虫さんたちが穴に入っていくよ、という意味で、たしかにこれくらいから、虫さんたちの活動はゆるやかになっていきますよね。
外気温の影響をうけやすいのでしょう、この季節になると虫さんたちの動きも小さく、ゆっくりとなります。穴に入ったり、スズメバチの次期女王は朽木の中に入ったり。みんなの人気者、クサギカメムシパイセンは人家にこもるんですよね。
冬来てないけど春は遠からじの精神で。ナスライムでした。