冬至まであとわずかですね。おナス(正式)です。
というわけで、ちょっと忙しくて4日ほど更新を休んでいましたら、大雪の次候「熊蟄穴(くまあなにこもる)」をスルーする結果になってしまいました。反省です。まあ、これは読んで字のごとく、ということでいいのでしょう。
冬至手前の七十二候は「鱖魚群」です。「さけのうおむらがる」と読むようです。意味もまあ「鮭が群になって川を遡上する」くらいですね。わかりやすいと思います。
「鱖」ってどんな魚?
それにしてもですね。鱖って書いてさけと読ませるっぽいんですが。え、それ、おなじみの鮭じゃないですよね。と思って調べましたら。
ケツギョを意味する字のようです。ええ、全然チガウお魚さんっぽいですよ、鮭とは。
ケツギョ自体は中国に分布するお魚さんのようで、重要な食用魚なんだそうです。日本にもオヤニラミというお仲間がいるようですが、こちらは食用にならないんだとか。
ともあれ、ケツギョは日本には存在しないお魚ですので、それを鮭と解釈したのかなと思います。うーん、なんだかよくわかりませんね。中国側の七十二候でも「鱖」って字は出てこないんです。
中国では「茘挺出」
というわけで、同じ時期の中国での七十二候は「茘挺出」でして、これは「そうていいずる」あるいは「れいていいずる」と読むようですね。
「茘」はライチに用いられることがある字だそうですが、ユリ科の多年草にも用いられるんだとか。というわけで、この茘はどうもネジアヤメをさすようです。
ネジアヤメ、あまり馴染みがない花のようですが、どうやら5月頃にかわいい花をつけるんだそうです。「挺」は抜け出るとか伸びるという意味があるようでして、どうも芽を出し始めるとかそんな意味っぽかったりします。
えええ、こんなに寒い季節に芽を。ちょっと驚きますが、5月に花をつけるために、ネジアヤメはもう準備をしっかりはじめてますよ、ってことなのでしょうね。冬来たりなば春遠からじ、という言葉の意味をあらためて噛み締めております。
ケツギョはやべぇ魚らしい
というわけで、ケツギョに戻りますけどね。これ「特定外来生物」に指定されているんだそうです。
環境庁のサイトにかかれているので間違いないでしょう。魚を飼育する趣味はありませんゆえ、生きたケツギョを手にすることはないとは思いますが、間違っても放流とかしないよう気をつけないとです。
ともあれ、鮭を楽しむのはありかなーと思ってます。ケツギョ、美味しいらしいんですがまず日本では流通していないでしょうからね。
さて、土曜日も夜を迎えようとしています。
おナスでした。素敵な週末になりますように。