寒さに耐えかねて床暖房のスイッチONにして寝てますよ。おナス(正式)です。
新潟県、それも中越(中心都市は長岡市)下越(中心都市は新潟市)地方の大雪、大変でした。しかしナスビ王国がある上越地方(中心都市は上越市)は、海岸沿いでは相応の積雪を見たものの、特別豪雪地帯のナスビ王国近傍にある関山観測点は0cm(瞬間的に2cmを記録しました)という驚きの結果。
関山と同じくスノーリゾートを抱えている湯沢(中越地方です)も積雪はかなり少なかったのです。というわけで、2020年12月20日12時時点での積雪量を見てみましょう。
意外に思われるかも知れませんが、県都の新潟市ってそんなに雪は降らないんです。平年の降雪量だけ見ると、オリンピックシティこと長野市のほうが多いんですよね。ただ、ドカッと降っちゃうとたまるので、最深積雪は新潟市のほうが深い(このレベルだと高いという表現が適切かも知れない)んですけどね。
ともあれ、普段そんなに雪が降らないエリアでのドカ雪と、がっつり降るエリアでの雪のなさにはかなり驚いたんですよね、おナス。里雪だったのね、と思ったのですが、いやそれ関山と高田とでは成立するけど186cmの守門と92cmの長岡、83cmの柏崎を見ると違うよね?となります。
なんなんでしょうね、これ。
「季節風の向きが違った」のかも?
でですね。「いつもの冬の北西の季節風ではなく、西から季節風が吹き付けてきていた」という話を新潟市在住の方から聞きました。そうするとですね。
こんな感じで季節風が吹いたとするとですね。「海岸沿いでもそこそこ雪を落とすけど越後山脈方面にぶつかったところでどっさり落とし、尾根を越えても福島県・山形県方面にもまだまだ余裕で雪を落とせる」みたいな感じだったのかな、と想像します。
下越のほうが少ないのは、佐渡でそれなりに雪が落ちたからでしょう。新潟市の雪が少ない理由は、佐渡が北西の季節風の風上に位置するからですので、西風であってもそのバリアは有効だったのか!となりました。
中越のほうも、能登半島の上空を通過してくる筈なのですが。能登半島には高い山がない(最高が637mの宝達山、これは能登半島南部です)ことから、その効果は薄かったのであろうと推測しています。
もしかして38豪雪タイプ?
いっぽうで上越ですが、西から吹き付けた場合海岸線ではそれなりに雪が落ちるものの、内陸に入ると季節風は能登半島の付け根、富山平野、北アルプス、頸城連峰を通過することになりますから、雪はすっかり落ちちゃって……みたいなことなのかも知れませんね。
というわけで、新潟県でも中越・下越は空前絶後の超弩級豪雪だったものの、上越地方ではそれほどでもなかったと言われている「38豪雪」1963年1月豪雪について確認しますと。今回の豪雪と同じような気圧配置になっていたようです。
うーん、考えたら恐ろしくなりますので、ここはこれ以上突っ込まないことにします。なお、おナスの亡父は「38豪雪はこっちは大したことなかったんだよなぁ」と時折言ってました、大雪の日に。
クリスマス寒波にご用心
というわけで。予想天気図を各社で確認しました。まずは日本気象協会さんです。
このリンクだとたぶん日にちが変わると見られなくなりますので、サイトキャプチャ置いときますね。
日本付近で等圧線が混んでいますので、風がかなり強くなると思うのですが。等圧線が縦に並んでいる典型的な山雪タイプとはちょっと違うんですよね。バイオウェザーサービスさん(おナス的おすすめ!)のサイトでも確認したのですが、等圧線の並び方は斜めで、ほぼ似た感じでした。詳しくはサイトで直接確認してみてくださいね。
ええとですね。嫌な予感がしまして。38豪雪のときの天気図を何枚か確認したのですが・・・
上のリンクをクリックすると、この画像が表示されるはずです。
なんという極悪な天気図なんでしょう。なお、上記のリンクから翌日や前日の天気図を参照こともできますので、移り変わりを見るのもいいかも知れません。ちょっと怖いですけれども。
関係ありませんが、この記事のタイトルはこの楽曲をもじりました。
新川博さんのアレンジがごきげんですが、リリースから既に40年が経過しているんですねぇ。ともあれ、関係方面のみなさまご安全に。おナスでした。