そうだったんですねぇ。おナスです。
朝のラジオはもっぱらTBSなのですが、その中で「若い頃に好んで聴いた音楽は脳の活性化に役立つ」「24歳頃によく聴いた曲が効果が高い」みたいなを聴きました。
「年齢を重ねた人は、思春期によく聴いた音楽を好む」という話は以前耳にしまして、たしかにそうだよなぁとおナスは思ったのですね。幸せな記憶を想起するからとのことですが、脳の活性化についても「ああそうなんだ」となりました。
現在、高齢者のレクリエーションではジャンルとしては演歌が好まれているようです。こういったレクリエーションに参加する高齢者は概ね後期高齢者、つまり1950年以前の生まれで、1964年以前に思春期を過ごしています。となると、この世代の多くの方は演歌を好むのは理解できる話ですね。
これが今後1955年生まれくらいの人になりますと思春期はフォーク全盛期と重なりますし、1965年生まれくらいからだと、シティ・ポップ黎明期~全盛期へと移っていきます。
ちょっと脱線~早朝のラジオ音楽番組に見る音楽指向の変遷
こういった世代の移り変わりは、早朝のラジオ番組にも見られています。かつて、2000年より前はこういった番組の聴取層は長距離トラックドライバー等、深夜早朝の時間に働いている人たちでした。
1990年頃を考えますと、現役世代は1930年~1960年生まれですから、演歌が強かったのは自明かと思われます。しかし、その頃既にその時代は終焉に近づいていたのですね。
動画で取り上げられていた「いすゞ歌うヘッドライト」は2001年に終了していますし、ライバル番組だった「日野走れ!歌謡曲」も2021年3月に終了した頃には、そのテイストはだいぶ変わっていたようです。
この「走れ!歌謡曲」の後継となったのが「ヴァイナル・ミュージック」だったのですが。本日未明の放送を持ちましてシティポップ主体の「歌謡曲2.0」は終了となりました。
いっぽうで、土曜未明の放送で演歌や歌謡曲に重点をおいた(最終盤の走れ!歌謡曲のテイスト)「for EK」は残ります。「え、演歌や歌謡曲は退潮では?」と思ってしまったのですが。
実際にこういったジャンルは退潮ではあるものの、一気に切り替わるわけではなくグラデーションの部分は存在するので、過渡期ということなのかなとは思っています。BSでは演歌番組結構ありますし、なんやかやで根強い支持はあるのでしょう。
時代につれて音楽も変わっていく
話を戻しますね。レクリエーションの音楽は話に聞く限りでは演歌主体のようです。が、これからフォーク世代が高齢者になればその中心はそちらに変化するでしょうし、20年後、シティポップで育った世代(おナスもそのあたり)が高齢者になったときにはそちらに移行することになるのでしょうね。
若かった、楽しかった時代の記憶を呼び戻すのは、脳の活性化につながるというのはなんとなくわかる気がします。そのキーとして音楽がある、というのはその通りなのでしょうね。音楽の持つ力は偉大でした。
いやまあ「ヴァイナル・ミュージック歌謡曲2.0」やめないで(やめるならfor EKのほうだろう)と今でも思ってるんですけどね。最終回のパーソナリティ、こぴさんは群馬県のご出身とのことで。上毛かるたネタが出てきてちょっとなつかしくなりました。
彼女は「ちからあわせる200万」で覚えておられた世代ですね。実は「ちからあわせる180万」で覚えていたおナスでした。